-入社までの経緯について教えてください

私は15年前、共立ライブネット（※2010年にビルネットと統合）に中途で入社しました。前職は金融機関で営業の仕事をしていたのですが、一日中、外に出て営業に回るので、夏は暑さにのぼせて鼻血を出したり、冬は寒くて凍えたり、ある時、雪が降り積もった翌日に自転車で営業に回っていたら、滑って転んでしまい、全治3か月の怪我をしてしまいました。その時に「これは一生続けられる仕事ではない」と思って転職を決意しました。

学生時代に取得していた「宅地建物取引士」の資格を活かせる不動産の仕事を探し、今に至ります。

-現在の仕事について教えてください

ドミール事業部でサブマネージャーとして、おもに経理の仕事をしています。ドミール事業部は親会社の共立メンテナンスが管理する学生マンション物件を管理する部署で、毎月入ってくる賃料の清算や、毎月発生する支払の伝票作成などを担当しています。また、物件への入居申し込みがあった際に審査をしたり、入居者さんや仲介会社さんなどからの電話応対なども行っています。

-産休や育休の取得、時短勤務について教えてください

産前産後休暇を取得後、育児休業に入り、子どもが1歳になるまで休業する予定でしたが、子どもを保育園に入れることができなかったので、数か月延長して子どもが入園できてから復職しました。
復職してからも、子どもが3歳の誕生日を迎えるまでは9時から15時半までの時短勤務をしていました。

-産休や育休の取得、時短勤務に際しての周囲のサポートなどについて教えてください

産休や育休の取得に際しては、事前に周りに相談はしていたものの、やはり「元の職場に戻って仕事できるのか」「戻れたとして、思うように働くことはできるのか」といった不安はありました。
案の定といいますか、復職してから1週目ぐらいに子どもが熱を出してしまい、保育園から「迎えに来てください」と連絡があって。周囲に申し訳ない気持ちを抱きながら迎えに行き、その帰りにベビーカーを押しながら涙が出てしまったこともあります。ただ、上司が子育てをしながらの勤務の事情を理解してくださる方だったこともあり、仕事を続けてこられました。

その上司以外のみなさんも、私の周りにいる方たちは本当に温かかったんです。仕事中に保育園から呼び出しがきても「大丈夫だよ、早く行ってあげて」と言ってくださったり。子どもと私が連続してインフルエンザに罹ってしまいなかなか出社できなかった時も、優しく接してくださいました。

-仕事に向いていると思う人は？

不動産に関する仕事だけとは限らないと思いますが、仕事を続けていれば、心にダメージを負うことがあると思います。

そういったネガティブなことがあったときに、それを自分一人で抱え込まずに周りに共有できるような人が向いているのかなと思います。仕事で辛いことがあった時に、家まで引きずるのではなく、周りのスタッフに「こういうことがあったんですけど、どう思います？」といった感じで共有すること。そうすることで、心的なダメージを和らげることができますし、次回以降の対応策を考えることにもつながります。

-今後のお仕事に関する展望について教えてください

ドミール事業部は比較的、女性社員が多い部署で、特に20代や30代の若手社員が多いです。後輩たちがもし今後、結婚をして妊娠・出産するとなった時には、かつて私自身が周りのみなさんにご支援いただきながら働き続けられた経験をもとに、今度は私が後輩たちをサポートしてあげたいなと思っています。
当時の私は不安な気持ちがありましたから、自分の後輩にはまず「私の時も大丈夫だったから、心配ないよ」ということを伝えて、不安な気持ちをなるべく和らげることをしてあげたいです。

私自身、子どもと続けてインフルエンザにかかって繁忙期に2週間も仕事を休まざるを得ないこともありました。周りのみなさんに申し訳ないなと思いながら、甘えさせてもらってます。その分、いる時間は100%全力投球で頑張っています。
おかげで子どもは健康に育ってくれていますし、こうやって仕事を続けて昇進することもできました。私も含めてこの会社は出産や子育てに理解がある職場だということを後輩たちに伝えて、安心して子育てと仕事の両立に頑張れる環境づくりをできればいいなと思っています。