-入社の動機や経緯を教えてください

以前は土木工事の現場監督をやっておりまして、転職してビルネットに入社しました。ビルメンテナンス業界に転職しようと思ったのは、ビルメンテナンス業界で働く友人から聞いた仕事の様子に興味を持ったのと、元々自分も高い建物や大きな建物に興味があったのが理由です。

-現在の仕事を教えてください

2週間ほどの中途採用社員向けの研修を受けた後に、リゾート事業部に配属されました。現在の仕事は、親会社である共立メンテナンスが運営しているホテルの設備点検です。ホテルの支配人等と打ち合わせや定例会議を行なって建物の抱えている不具合を把握して対応したり、設備の法定点検などの点検を行なって、もし自分たちでは修理不可能な不具合があれば専門の会社に連絡して修繕してもらう段取りをとったりしています。

ホテルは365日稼働していて多くのお客様が使われるものなので、新しくできたばかりの建物であっても日々、大小さまざまな不具合が起きてしまうものです。
共立メンテナンスのリゾートホテルは全てに温泉があるので、温泉成分が原因となる不具合が起きることがあります。例えば、温泉成分が配管の中で固まってしまい、内径が狭くなってお湯の流れが阻害されたりします。温泉成分は地域によって全然違いますから、それに合った対応を行う必要があります。トラブルがあった際にすぐ依頼できるよう、地域の協力会社さんと良好な関係を築くことも大事な仕事です。

最近、ホテル開業の立ち上げ業務にも携わることも増えてきました。立ち上げ業務では、設備の使用方法の確認や運用スケジュールの策定、常駐する設備員さんへの維持管理作業の落とし込みなどを行います。

-仕事の大変さや難しさを教えてください

ホテルの立ち上げ業務に関しては、ホテルの開業日という期限がありますから、それに間に合うよう作業するのが大変ですね。開業の1か月前からはずっとそのホテルに張り付きっぱなしになります。例えば、ホテルの設備を試運転してみて思い通りに動かなかったら何が原因なのかを考えて、もし設備の不備であったらすぐ協力会社さんに連絡して対応をお願いしたり。小さなことも含めたら不具合を完全にゼロで維持し続けることは至難の技です。それでも不具合をなるべく無くす、不具合があってもその上で設備が動かせるように、開業前に念入りに確認していきます。本当に大変ですが、その分やりがいもある仕事だと思います。

-仕事の醍醐味について教えてください

一言でビルメンテナンスと言っても多種多様な専門分野があります。それらの知識を一つ一つ覚えていくことは大変ですが、知識がつくことで対応できる幅が広がりますし、普段の生活でもそういった知識が使える場面があるので、それは醍醐味だと思います。あとはやはり、設備の不具合に無事対処できて、ホテルの支配人やお客様から感謝の言葉をいただくと、すごくやりがいを感じます。
それと自分自身は、同じ場所にずっと居続けるよりも、いろいろな場所に出向いて学べる今の環境が好きなのかなと思います。それに建物が好きですから、仕事を通じていろいろな地域にある共立メンテナンスのホテルを見られることも楽しいです。

ホテルの立ち上げ業務に関しては、誰もいない状態から自分が運用の方法などを決めた設備が、開業後も無事にしっかり稼働してお客様にご利用いただいているのを見ると「頑張って良かった」という達成感を覚えます。

-仕事の中で今後、挑戦していきたいことは？

自分はまだリゾート事業部に入って2年弱しか経っていないので、まだ経験が足りていませんし資格も多く取得できていません。他のベテラン社員さんと比べれば、現場での対処のスピードもまだ遅れをとってしまうこともあります。なので経験を積むことと、社内での講習会や練習会を活用するなどして資格の取得に積極的に取り組み、現場で自分一人でしっかり対応できるようになっていきたいです。

-ビルメンテナンスの仕事にはどういった人が向いていますか？

専門的な知識が必要になる仕事ではありますが、最初からそれを持っている必要はありません。自分も、ビルメンテナンスの知識は無いまま転職してきましたから。
それより大事なことは、人とコミュニケーションを取れること、話ができることだと思います。先輩社員や同僚、あるいは協力会社の方とコミュニケーションを取ることで、専門的な知識を自然と覚えられていきます。

それに、ビルメンテナンスの仕事は意外と、ホテルの支配人やお客様とのコミュニケーションもとても多いんです。そこでの会話ができないと情報共有等がうまくいきません。やはりコミュニケーションを取る姿勢が大事だと思います。

あと、ビルネットでは資格取得を推奨しています。資格手当の制度があるのはもちろん、いくつかの資格については講習会や練習会を社内で開催してくれていて、誰でも参加して勉強できるんです。そういった機会を使えばいくらでも学べますから、未経験の人でも安心できると思います。