自衛隊からビルネットに転職し、勤続27年を数えるベテランの警備員。ビルネットの警備ならではの仕事や、さまざまな人が来訪するビルの安全と安心を守るために心がけていることを聞きました。
- 警備
「自分に合っているかも」と感じたのが転職の決め手
-入社の動機や経緯を教えてください
私は自衛隊からビルネットに転職してきました。警備の仕事をやりたくていろいろな会社の説明会などに参加したのですが、中でもビルネットは会社訪問や見学を通じて「自分に合っているかも」と感じたのが、転職の決め手になりました。それと、ビルネットは自衛隊のOBが多くて親しみやすいと思ったのも理由です。
-現在の仕事を教えてください
商業ビルなどで警備責任者をしています。一日の流れをお話すると、始めにミーティングを行ってから、駐車場の見回りや確認、防犯カメラの確認、ビルにいらっしゃる方の出入の監視をし、立哨に立ちます。昼になったら交代で休憩をとり、午後にはまた立哨に立ちます。それと午前と午後で1回ずつ、各階の巡回も行います。日勤の場合にはこれらを17時までやって退社です。夜勤に入る場合には、ビルのテナントさんが帰られた後に巡回をしたり、ドアの施錠などを行います。ひととおり終えたら仮眠をとり、朝に起床してドアの開錠や巡回などを行なって、次の警備員に交代します。
警備員の場合、普通の会社員と同じような8時間の日勤だけでなく、仮眠等も含めて24時間勤務をする夜勤があるのが特徴です。大変ですけど、個人的には生活時間がくるわないのは良いなと思っています。
コミュニケーションの温かさが、27年間仕事を続けてこられている理由
-ビルネットという会社の特徴を教えてください
私たちは警備だけではなく、できる範囲内で設備等の不具合への対応も行っています。通常、警備員はそこまではしなくていいんです。しかし、私たちはビルメンテナンスの会社ですから、例えばドアが壊れてしまったとか、蛍光灯が球切れしてしまった程度のトラブルであれば、警備員でも対応するようにしています。もちろん、設備専門の人材でないと難しい場合には応援を呼びます。警備以外にもマルチな作業に対応できるのが、他の会社にはないビルネットの特徴だと思います。
-職場内でのコミュニケーションについて教えてください
最初に研修で現場に入っていた頃、私は本当に覚えが悪くて。仕事になかなか慣れなくて悩んでいたんですけど、先輩が助言をしてくださったりフォローをしてくださったりしたのがすごく嬉しかったんです。そういうコミュニケーションの温かさが、27年間仕事を続けてこられている理由だと思います。
今、私は警備責任者をやっていますが、この立場にいるとコミュニケーションの大事さを一層強く感じます。警備の現場には若い人もいれば年配の方もいる中でチームをひとつにまとめる必要があり、そのためにはコミュニケーションを取りやすい雰囲気づくり、チーム作りをすることも警備責任者の仕事ですから。チーム内でのコミュニケーションが円滑になることで、何かトラブルが起きた時の対処もスムーズになります。
警備の仕事で大事なのは「今、何が起きているのか」を常に観察すること
-仕事をする上で大事にしていることを教えてください
私たちが警備をしている施設にはテナントの従業員の方やお客様がいらっしゃいますから、元気よく挨拶をすることを一番大事にしています。そうすることで、みなさん気軽にコミュニケーションをとってくださるようになり、何かあった場合にもすぐお知らせくださったりします。
それと、周りをよく観察すること、「今、何が起きているのか」を常に観察することが、やはり大事です。常に周りの状況を把握していないと、いざというときにすぐに対応できませんから。例えば、キョロキョロとしていて挙動不審に見える人がいたら、すぐに「どちらに行かれますか?」と声をかけます。たいていの場合は何も怪しいことはなく単に道に迷われているだけですが、それならば案内してあげることができますから。声かけも大事ですね。
-仕事の中で工夫していることを教えてください
機械式の駐車場の警備をする際には、入庫しようとしてくる車の大きさを瞬時に判別して、駐車場に入れるかどうか判断しなければいけません。本来入庫できないサイズの車を入れてしまうと、トラブルの元になってしまいますから。見た目は入りそうだけど入れない車、あるいはその逆のケースが結構多いんです。なので、全車種の情報が載っている本を用意して、全ての車の正確なサイズを頭に叩き込んでおく努力をしています。
あとは、現場によっては観光客から道を尋ねられることが多いので、ご説明できるよう地図を用意しておくという工夫もしていますね。「警備」は安全と安心を守る仕事である一方で、ビルのご利用者さまに御奉仕する側面もあると私は思っています。
警備の仕事に対して「興味を持つこと」が一番大切
-仕事の醍醐味を教えてください
ビルの安全と安心を守っていることを実感できるのが醍醐味です。ビルの利用者さんから「いつもありがとう」「警備員さんがいてくれて助かる」「安心して勤務ができる」といった声をかけていただくことが毎日のようにあって、そういったお声をいただくとやりがいを感じます。また、設備等の不具合に対応した時に利用者さんが喜んでくださるのも、とても嬉しいですね。
-これからビルネットに入社する人材に期待していることを教えてください
警備の仕事に対して「興味を持つこと」が一番大切だと思います。最初は警備の仕事ってどんな感じなのかが分からないと思いますが、やっていくうちに徐々に仕事を理解していき、仕事の面白さも分かってきます。警備に興味を持ってもらうことで仕事を続けやすくなると思いますし、あとは警備にもいろいろな資格があるのでそれらを取得することを目標にするのも良いと思います。